手足のしびれや痛みに注意

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靱帯が骨のように変化

後縦靱帯は、頸椎をつなぐ役割を果たしている靱帯のひとつです。この後縦靱帯の組織が肥大化して硬くなり、骨のように変化する病気が後縦靱帯骨化症です。この硬くて厚くなった靱帯によって神経が圧迫されるために、手や足がしびれたり痛んだりしてきます。後縦靱帯骨化症は欧米人よりもアジア人に多い病気で、中でも40代から50代くらいの男性によくみられます。後縦靱帯骨化症の発症を促す要因としては、糖尿病や肥満などが挙げられています。遺伝も関わっているとされていますが、発症に至る詳しいメカニズムはわかっていません。後縦靱帯骨化症は国により難病に指定されています。したがって、治療を受ける際に都道府県の窓口に申請すれば、治療費の助成を受けることができます。

手術で進行を止める

後縦靱帯骨化症の症状は、人によって進行の速度が違います。はじめによくみられる症状は、手足のしびれや鈍痛などです。服のボタンのかけ外しが難しくなることもあります。しびれ程度の症状しか出ていない場合でも、転んだりすると一気に症状が悪化することがあるので注意が必要です。ただ、数年経っても症状が軽いままという人もいるので、定期的な診察を継続して受けることが重要です。手術をするほどではない症状の場合は、頸椎を保護する補助具を用いて経過観察をしたり、消炎鎮痛剤を使って治療したりします。骨化がひどくなっている場合は手術を行って、それ以上骨化が進むのを防ぎます。手術をせずに様子を見る場合は、とにかく転倒しないように気をつけることと、病院での定期検診を続けていくことが大切です。